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緑豆の効能

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2013.01.17

まめ知識-中医大辞典/本草網目-

緑豆『宋開宝』

 

【名の解釈】[時珍日]緑豆は緑色から名付けられた。本来は「茶」であって、「緑」ではなかった。
 
【各種の解釈】[志日]緑豆は丸くて小さいものが上等である。
粉で作ったお菓子は体によい。
大きいものは植豆と呼ばれ、笛、種が似ている。
気(上につきあげた気やとどおこった気)を下し、霍乱(夏の食中毒:吐き下し)を治す。


【薬味、薬性】甘、寒、無毒 [臓器日]皮ごとに用いたほうが望ましい。
皮を取って食用すると壅気を起こす。なぜならば、皮の薬性は寒で、肉は平であるからである。
しかし、これに反して、榧子の殻は人に害を与えるのである。
また、鯉とともに塩漬けにして、久しく食用すると胆黄を起こさせ消渇病になる。
 
【発明】[時珍日]緑豆は肉の薬性が平で、皮が寒である。
すりつぶして服用すると金石三酸化二ひ素、草木等の毒を解す。
夷堅志によると、ある人はは附子酒を飲み過ぎて、頭が斗のようにはれ上がって、唇からも出血した。
急いで緑豆、黒豆を数合ずつかみ砕いたり、煎用したりして解したということである。


【薬効】煮食すると、腫を消し、気を下し、解熱と解毒の効がある。
すりつぶして出した汁を服すれば、丹毒、寒熱、風疹、薬石発動、熱気奔豚
(気が下腹からのどの方につきあげて、今にも死にそうな発作をおこすかと思うと、また、けろっとして良くなる奔豚の病)を治す。
 
【処方例】[扁鵲三豆飲]痘瘡を治す。前似て、これを飲めば解毒を疎通 し、大量に出るのも抑えられる。
緑豆、赤小豆、黒大豆を1升、甘草節2兩を8リットルの水でよく煮る。
それを、各々の判断量 で豆を食べたり、汁を飲んだりすれば、7日間で止まる。
もう一つはこの3種類(緑豆・赤豆・黒豆)に大豆、白大豆を加えて「五豆飲」と呼ぶ [痘後の 毒]発病時に三豆膏(すりつぶした緑豆、赤小豆、黒大豆を同量 に酢で調合したもの)を時々塗ると直ちに治る。『医学正伝』による。



 
緑豆(青小豆)マメ科ブンドウ phaseolus.radiatus.Lの種子。
中国南北各地にて栽培されます。
甘.涼。胃経に入る。清熱、解暑、利尿、解毒
 
【効用・薬効】
 
1.煩熱(ハンネツ)・暑熱煩渇(ショネツハンカツ)・消渇(ショウカツ)・腫脹(シュチョウ)・熱痢(ネツリ)を治す。
 
用量
30~60gを煎じて飲む。清涼飲料水として大量を使う場合に日射病の予防にも役たつ。


2.解毒剤として鳥頭(ウズ)・附子・砒素(ヒソ)など薬毒、酒毒、鉛中毒、および農薬中毒に利用されます。
 
大量の緑豆に甘草を加えて煎じて飲む。あるいは、それらを粉末にして混ぜて飲む。


3.湯火傷(トウカショウ)を治療する。
 
緑豆を細かく粉末にして、白酒を入れてどろどろ状態になるようにかき回して加えてそのできたものをやけどの部位 に塗りつける。瘍ソ、腫毒(シュドク)、丹毒など緑豆の粉と蜂蜜を混ぜ合わせ塗りつける。
 


【その他】
 
緑豆の葉や緑豆のがら(かわ)にもそれぞれ薬効がある。
 


翻訳は中国古文で難解な専門用語もあり困難な作業でした。
中医大辞典は4人の方に頼みそれぞれ漢方医や日本語訳の協力者のもとで 訳しました。

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